
社会インフラを支える
水と空気のプロフェッショナル集団
技術を見つけ、育て、活かす
代表取締役会長 来山 哲二 代表取締役社長 松村 俊宏
株主の皆様には、平素より当社グループ事業につきまして格別のご理解とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
ここに、第36期(2023年9月1日から2024年8月31日まで)のご報告をお届けするにあたり、株主の皆様にご挨拶申し上げます。
当連結会計年度における事業環境は、個人消費や企業の設備投資の持ち直しに支えられ緩やかな回復基調をみせています。その反面、欧米における高い金利水準の継続や中国における不動産市場の停滞に加え、世界的な物価の上昇懸念があるなど、依然として不透明な状況が続いています。
当連結会計年度においては、コーベックス株式会社及びアイエススプリンクラー株式会社の2社を子会社化したことにより発生した仲介手数料等、買収コスト約7千7百万円を販売費及び一般管理費に計上しM&Aに係るコストが増加しました。
しかし、当社グループ全体の収益が増加したことによって利益率が上がり、前述の経費増加を吸収することに寄与しております。また、ポンプ等水処理機器及び産業用モータの修理・卸販売、養殖設備用冷却装置の製造販売を行う環境・エネルギー関連事業においては、ターゲット顧客やエンドユーザーの環境意識が急速に高まってきた他、脱炭素化の動きに伴い環境・水処理機器の需要が上昇傾向で推移してきました。
なお、当社が出資し保有する一部の株式銘柄におきまして、持分法適用会社とした景観技術株式会社の出資株式については、長期に亘る同社の業績を計るに足りる確度の高い根拠を入手することが困難であったことを踏まえて、同社株式価値に対し計上していた「のれん」を一括で償却する判断をしました。
この結果、その全額が当期純利益の減少につながる影響があったものの収益拡大効果により、総じて経常利益までの各段階利益は前年を上回る結果となりました。
以上の結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高8,371百万円(前期比18.7%増)、営業利益555百万円(前期比37.7%増)、経常利益430百万円(前期比26.2%減)となりました。
株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。